プロポリスってどんなもの?

プロポリスは、自然界に存在するハチ達のなかでもセイヨウミツバチのみに生成が可能な天然の抗菌成分です。
ローヤルゼリーやハチミツに比べて採取される量は少なく、きわめて貴重であるとともに人間の手では作り出すことができません。

現在はブラジルをはじめとする南米地域や、ヨーロッパの一部、東欧などで生産が進んでいますが、中東地域や日本などでも研究用に採集されることがあり、世界中で注目が集まっています。
ミツバチは色々な植物が免疫反応として分泌する「樹脂」を採集して回り、それらを使って粘着性の物質「プロポリス」を作ります。
樹脂はいわゆる植物のもつ抗菌作用であり、ミツバチはその抗菌作用を巣に活用しているのです。
生成した樹脂はミツバチによって一ヶ所に集められ、巣の中に塗られていきます。
そうすることによって、外から雑菌などが侵入するのを防いで清潔に保つための「バリア」を張り巡らしているというわけです。
ミツバチの巣には、成虫である働きバチのほかに、生まれたての幼虫や女王バチなど、命を守り次代に繋いでいかなくてはならない生命が存在しています。
プロポリスは人間社会でいうところの窓やカーテンのような役割と同時に、バリアのような役目も担っています。
か弱い命を守るために、プロポリスはなくてはならない成分であり、ハチによるハチのための、唯一絶対的な天然抗菌成分なのです。
現在、プロポリスが用いられる用途は消炎剤や点眼剤、鎮静剤など主に薬用です。
さまざまな雑菌やウイルスから人間の身体を守るだけでなく、抗酸化作用や腫瘍を抑えるはたらきもあり、病気の予防にも効果があるとされています。
また、アレルギーなどなかなか治りにくい疾患についても効果があるとされています。
人間の手によって作られた抗生物質や薬も安心ですが、本当に安心で安全なものは、プロポリスのように自然界に存在する天然の抗菌成分です。
様々な商品も登場していますから、効果などをよく知ったうえで色々と試してみたいものですね。